歯の豆知識
歯科の視点から見る「シェーグレン症候群」への対応
2025年12月22日
皆さんこんにちは。
しずくいし歯科医院です。
今回は、近年注目されつつある自己免疫疾患「シェーグレン症候群」についてご紹介いたします。
この病名を聞いたことがある方は少ないかもしれませんが、当院に初めて来院された患者様から「この疾患名を問診時に伝えて対応してくれた歯科医院は初めてです!」と喜びの声をいただいたことがありました。
その患者様は某大学附属の歯学部病院で診療を受けており、高齢となったため通院の負担が少ない近隣の歯科医院を探されていたとのことでした。
このようなケースでは、診療情報提供書(紹介状)などをお持ちいただくと、スムーズに対応できる場合がありますので、ぜひご持参ください。
シェーグレン症候群は自己免疫疾患のひとつで、唾液腺や涙腺に慢性的な炎症が起き、分泌機能に障害が生じる病気です。
免疫細胞が本来攻撃すべき外敵ではなく、自身の分泌腺を攻撃してしまうことで分泌機能が低下し、以下のような症状が見られます。
・口が非常に乾く(ドライマウス)
・目が乾燥する(ドライアイ)
・関節痛や倦怠感、皮膚や鼻腔の乾燥
シェーグレン症候群には、原発性(単独で発症)と続発性(他の疾患に伴って発症)の2つのタイプがあり、特に女性に多く、中高年での発症が一般的です。
ドライマウスが続くと、唾液の自浄作用が低下し、次のような問題を引き起こしやすくなります。
・むし歯の多発や歯周病の進行
・義歯の不適合
・食事や会話のしづらさ
当院では、以下のような対症療法を中心に、患者様の生活の質をサポートしています。
・唾液腺マッサージ(研修を受けた歯科衛生士による施術)
・保湿ジェルや洗口剤などの処方と指導
・生活指導(こまめや水分補給や室内温度の管理)
シェーグレン症候群は根治が難しい疾患ですが、早期発見と継続的な口腔管理により、症状のコントロールが可能です。
しずくいし歯科医院では、患者様お一人おひとりの背景に寄り添った診療を心がけています。
お口の乾燥や違和感が気になる方は、「年齢のせい」と思わず、まずは一度お気軽にご相談ください。
| 医院名 | しずくいし歯科医院 |
|---|---|
| 院長 | 雫石 毅 |
| 所在地 | 〒562-0001大阪府箕面市箕面6-9-6 箕面しずくビル1F |
| 電話番号 | 072-724-8341 |
| URL | https://www.8341shizuku.com/ |
| 業務内容 | 歯科・小児歯科・矯正歯科・ホワイトニング・予防治療・歯周病治療・口腔外科・インプラント・義歯治療 |
| 説明 | 阪急箕面線「箕面駅」より徒歩5分、土曜も診療している歯医者【しずくいし歯科医院】です。当院では、安心して治療を受けていただくのはもちろん、リラックスしていただけるように、院内環境にリラクゼーション要素も取り入れ、「癒し」をテーマに患者の皆さまにとって居心地の良い医院作りを目指しています。 |




